伊勢谷武さんの小説「アマテラスの暗号」の感想・解説・考察。

2019年3月発行。
この小説は、本の読み放題のサブスクKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で読みました。
Kindle Unlimitedで読める小説の中でも個人的には、とてもおすすめの一冊です。
史実を基にした歴史ミステリーが熱い!

本当に史実を基にした物語かどうか、歴史に疎い自分には不明ですが、エンターテイメントとして、とても面白い作品でした。
小説「アマテラスの暗号」のあらすじ
小説「アマテラスの暗号」のあらすじを書きます。ネタバレはしていません。
主人公はゴールドマン・サックスの元トレーダー。
ある日、父が何者かに殺され、その謎を追うミステリー小説です。
父は日本の宮司で、父の死の謎を追っていると、日本人とユダヤ人の異様なまでの一致を発見します。
日本人のルーツがユダヤ人にあるという不思議さ、歴史・宗教・風俗まで似ているという奇妙さ。そういうまさかの連続がこの物語を面白くしています。
また、写真がたくさん使われているので、リアルで面白い演出が施されています。
小説「アマテラスの暗号」で印象に残ったところ
トレードについて
主人公とその友人たちがトレーダーなので、トレードに関する話が興味深かったです。
グッド・トレード(いい取引)は、最初からグッド・トレードだ
アマテラスの暗号
トレーディングの金言。最初から悪い取引が好転することは少ないので、損切りは早めにしたほうが得策らしい。
ひらがなとカタカナ
日本語には二つの独立した表音文字がある。
女性は昔、漢字の使用を禁じられていたため、ひらがなを使用していた。ところが、カタカナというアルファベットがいつの間にか使われるようになった。カタカナの発生は謎のままらしい。
昔からのしきたりが現代でも続いてる、そしてそれは非常に重要なこと
皇居内にある宮中三殿は、歴史の厚いベールに囲まれた禁秘の神殿。
その職員は服装、髪型、日々の決まりごとまで全て平安時代と同じように支えているのだとか。既婚者はお歯黒をするという徹底ぶり。
他にも神社で昔から受け継がれる儀式がいろいろと登場します。そのどれもが、ユダヤ人と関連があるので興味深い。
神社のロゴマークに六芒星
日本の神社のマークに六芒星あり。別名、ダビデの星。現在のイスラエルの国旗の中心にも描かれ、ユダヤ人にとっては神聖な図形、とのこと。
その他にも
バスタブに入る前に体を流すのは、世界中で日本人とユダヤ人だけなんだ。ヨーロッパ人もアメリカ人もバスタブのなかで体を洗うし、中国にだって韓国にだってこんな風呂の習慣はない。
アマテラスの暗号
「エッサ、ホッサ、ワッショイ」神輿などを担ぐときの掛け声で、特に意味を考えたことはありませんでしたが…
オンライン翻訳でヘブライ語にしてみた。しかし突然凍りつく。「エッサ:運べ。ワッショイ:神が来た」
アマテラスの暗号
これはイスラエルではアーク(主の箱)を運ぶ時の掛け声だとか。
実はそもそも神道には、開祖もいなければ教義も経典も戒律もないんですよ。ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も仏教も文字が発明されたあとに成立した宗教ですが、神道は文字ができる前に自然発生的に生じた宗教なんです。
アマテラスの暗号
「そういえば、いま思い出したんだけど、入り口はアラム語で「トリイ」だぜ」
アマテラスの暗号
少しだけ気になったところ
この小説で一つだけ気になったのは、たくさん資料として写真が使われている中に、1枚だけストックフォト会社のロゴの透かしが入ったまま写真が使用されていました。
この作品はもしかすると出版社を通してないのかな?という疑問が出てきました。出版社が出版していればまずこんなことはないので、著者個人が出版しているのかも知れません。
いずれにしてもストックフォト会社から正式に購入した写真を使って欲しいと思います。既に差し替えられているといいのですが…。
まとめ
この物語は史実を元にして小説にしているらしいですが、読んでいる僕が歴史に疎いので、正直、信じられないまま読み終わりました。
とは言え、そこまで真偽は重要ではなくて、ただただ、エンタメとしてとても楽しめました。
日本人のルーツがユダヤ人にある、そう考えるだけでも、その不思議さにわくわくします。
いつか日本書紀や古事記も読みたいと思います。
非常におすすめの一冊。
この小説と続編もKindle Unlimitedの読み放題で読めるタイミングがあります。最初の30日は無料でお試しができるので、ぜひチェックしてみてください。



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