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伊勢谷武さんの小説「アマテラスの暗号」の感想。事実に基づいた小説

実話に基づいた小説「アマテラスの暗号」の感想 小説
この記事は約4分で読めます。

伊勢谷 武さんの小説「アマテラスの暗号」の感想記事です。

https://amzn.to/44I2ojk

2019年3月発行。

本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で読みました。

Kindle Unlimitedで読める小説の中でも個人的にはとてもおすすめです。

Kindle Unlimited

実話をもとにした歴史ミステリー。

gao the book
gao the book

本当に実話なのか?歴史に疎い自分には不明ですが、エンターテイメントとして非常に面白い内容でした。

ざっくりあらすじ

主人公はゴールドマン・サックスの元トレーダー。

ある日、父が何者かに殺される。その謎を追うミステリー小説。

父は日本の宮司で、父の死の謎を追っていると、日本人とユダヤ人の異様なまでの一致を発見する。

日本人のルーツがユダヤ人にあるという不思議さ、歴史・宗教・風俗まで似ているという奇妙さ。そういうまさかの連続がこの物語を面白くしています。

また、写真がたくさん使われていて非常にわかりやすい。

印象に残ったところ

トレードについて

主人公とその友人たちがトレーダーなので、トレードに関する話が興味深かった。

グッド・トレード(いい取引)は、最初からグッド・トレードだ

アマテラスの暗号

トレーディングの金言だとか。最初から悪い取引が好転することは少ないので、損切りは早めにしたほうが得策らしい。

ひらがなとカタカナ

日本語には二つの独立した表音文字がある。女性は昔、漢字の使用を禁じられていたため、ひらがなを使用していた。ところが、カタカナというアルファベットがいつの間にか使われるようになった。カタカナの発生は謎のまま。らしい。

昔からのしきたりが現代でも続いてる、そしてそれは非常に重要なこと

皇居内にある宮中三殿は歴史の厚いベールに囲まれた禁秘の神殿。

その職員は服装、髪型、日々の決まりごとまで全て平安時代と同じように支えているのだとか。既婚者はお歯黒をするという徹底ぶり。

他にも神社で昔から受け継がれる儀式がいろいろと登場します。そのどれもが、ユダヤ人と関連があるという不思議さ。

神社のロゴマークに六芒星

日本の神社のマークに六芒星。別名、ダビデの星。現在のイスラエルの国旗の中心にも描かれ、ユダヤ人にとっては神聖な図形。

その他もろもろ

バスタブに入る前に体を流すのは、世界中で日本人とユダヤ人だけなんだ。ヨーロッパ人もアメリカ人もバスタブのなかで体を洗うし、中国にだって韓国にだってこんな風呂の習慣はない。

アマテラスの暗号

「エッサ、ホッサ、ワッショイ」神輿などを担ぐときの掛け声で特に意味を考えたことはなかったけれど、

オンライン翻訳でヘブライ語にしてみた。しかし突然凍りつく。「エッサ:運べ。ワッショイ:神が来た」

アマテラスの暗号

これはイスラエルではアーク(主の箱)を運ぶ時の掛け声だとか。

実はそもそも神道には、開祖もいなければ教義も経典も戒律もないんですよ。ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も仏教も文字が発明されたあとに成立した宗教ですが、神道は文字ができる前に自然発生的に生じた宗教なんです。

アマテラスの暗号

「そういえば、いま思い出したんだけど、入り口はアラム語で「トリイ」だぜ」

アマテラスの暗号

日本書紀や古事記をいつか読まないとなあ

この物語は実話をもとにして小説にしているらしいですが、読んでいる僕が歴史に疎いので、正直信じられないまま読み終わりました。

それでもエンタメとして非常に面白い作品だと思います。

いつか日本書紀や古事記も読まないとなあ。

この小説で一つ気になったのは、たくさん資料として写真が使われているんですが、1枚だけストックフォト会社のロゴの透かしが入ったまま写真が使用されていました。

この作品はもしかして出版社を通してないのかな?という疑問が出てきました。出版社が出版していればまずこんなことはないので、著者が個人で出版しているのかも知れませんね。

僕の推測が間違いの可能性が高いですが、いずれにしてもストックフォト会社から正式に購入した写真を使って欲しいなと思います。(既に修正されている可能性もあります)

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