雨穴さんのミステリー小説「変な家2 11の間取り図」の感想と考察。オーディブルで聴きました。
2023年12月発行。オーディブル版は2024年7月配信開始。
話題作「変な家」の第二弾。今作は書き下ろし作品だそうです。
フリーライターの著者と、ミステリーマニアで設計士の栗原さんが再度登場。
オーディブル版は一作目の変な家と同様にナレーション勢も豪華です。小林裕介さん、祐仙勇さん、沢井真知さん、小林直人さん、佐田直啓さんの5人が担当。
個人的には1作目の「変な家」よりも面白かったです。
「変な家2 11の間取り図」のざっくりあらすじ
フリーライターの著者の元に届いた11の変な間取り。
11の変な間取りを章ごとに1つ1つ考察していき、最後の章でミステリー好きの設計士栗原さんと一緒に謎を解明するという流れ。
この11の変な間取りの話がとても面白い。
- 片足と片腕がない木彫りの人形
- 下手な設計士が作った住みにくい間取り
- 近くに川もないのに存在する謎の水車小屋
- 再生の館という奇妙な建造物を所有するカルト教団「再生の翼」
- 減築という珍しい改築が度々登場する
- ヒクラハウスという怪しい建築業者
などなど。
11の変な間取りの話がちょっとずつ共通点を持ち始め、物語が加速していきます。
「変な家2 11の間取り図」は面白い?
「変な家2 11の間取り図」は面白いか、つまらないかで言うと、面白いです。
個人的には11のエピソード一つ一つが面白くてそこがピークでした。謎が解明する前の方が色々と想像が掻き立てられてよかった。
最後の章で謎が解明されていくんですが、設計士の栗原さんがひょいひょいと謎を解いていくので、さすがに引きました(笑)。
その後の主人公の考察も手伝って、最終的に全ての謎が解かれます。にしても栗原さんやりすぎでは 笑。
この物語に登場するカルト教団は、教団に弱みを握られた人たちばかりで、子供への被害もあって結構暗い話なので、そういうのが苦手な方はご注意ください。
まとめ
「変な家」「変な絵」「変な家2」と全てオーディブルで聴きましたが、個人的には「変な絵」が一番よかったです。その次に今作の「変な家2」です。
変な家は実写映画化されているようで、映画は見ていないですが、変な家2はもっと映画映えしそうな内容なので映画化も期待したいですね。
オーディブルで複数の小説を聴いてきましたが、変な家のシリーズだけはナレーションの人数が異様に多く、話題作であることが伺えます。
今作は書き下ろしということで、おそらく1作目の人気で執筆依頼が来たんだと思いますが、また続編を期待しています。
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