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長月天音さんの小説「ほどなく、お別れです」の感想。葬儀の仕事に涙

長月天音さんの小説「ほどなく、お別れです」の感想。葬儀の仕事に涙 Audible
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長月天音さんの小説「ほどなく、お別れです」の感想・解説・考察。

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初版は2018年。オーディブル版は2024年配信開始。

この小説はAudible(オーディブル)で聴きました。

オーディブルのナレーションは冨岡美沙子さん。とても聴きやすいナレーションでした。

葬儀屋で仕事をする主人公。普通の人には見えないものが見えることで、職場で重宝される存在に。

葬儀場で起こる不思議な話と、人の暖かみが身に染みるいい物語でした。

gao the book
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葬儀屋のプロとして、しっかりと仕事をする場面も見応えあり。

小説「ほどなく、お別れです」のあらすじ

小説「ほどなく、お別れです」のあらすじを書きます。ネタバレはしていません。

小説は3話の構成で、全て話は繋がっています。

主人公は大学4年生の美空。季節は秋。まだ就職先が決まっていなかった。

美空は東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」で、半年前アルバイトをしていた。坂東会館の社員である赤坂陽子から急きょバイトを頼まれる。

就職活動がうまくいかず、気分転換にも良いと思い、バイトを了承した。

葬儀場のバイトは配膳をメインに雑用をこなす仕事。まさに戦場で、かなり忙しい。

そこで、葬祭ディレクターの漆原と出会う。漆原は坂東会館の社員ではなく、外部の葬祭ディレクターだが、よく坂東会館から仕事を頼まれていた。

しかも、漆原が対応する葬儀はいずれも特殊なものばかり。

漆原と一緒に仕事をしていく中で、美空の特殊能力(幽霊が見える)が役に立ち、漆原にその能力を買われる。

  • 焼身自殺した方の葬儀
  • 不慮の事故で亡くなった妻の葬儀
  • 小学生にも満たない女の子の葬儀
  • 指が一本ない大柄な女性の葬儀

様々な特殊な葬儀を経験することで、美空は葬儀の仕事に誇りを持つようになる。

3話目では、美空は坂東会館に就職することを決意。漆原も両親の元を訪れ説得する。晴れて、坂東会館の葬祭ディレクターとして漆原の元で働くことになります。

非常にわかりやすい物語で、ドラマを見ているかのように楽しめました。

とにかく泣けます。

小説「ほどなく、お別れです」の登場人物

小説「ほどなく、お別れです」の登場人物を書きます。

他にもいますがメインの人物だけ。

  • 清水美空(みそら)…主人公。大学4年生。就職活動中だが、坂東会館で葬儀のアルバイトをすることに。霊感がある。
  • 清水美鳥(みどり)…美空の姉。美空が生まれる前日に事故で亡くなる。美空のことをずっと見守っている存在。
  • 漆原礼二…30代半ば。独立した葬祭ディレクター。ぶっきらぼうだが仕事は真剣。霊感はないがそういう能力には理解がある。タバコが嫌い。コーヒーが好き。
  • 赤坂陽子…坂東会館の社員。配膳などの事務の仕事をする。明るい性格で美空は陽子のおかげで、坂東会館でバイトを続けることができた。
  • 里見道生…真言宗の僧侶。穏やかで明るい性格。霊感が強く動物の気持ちも理解できる。漆原とは大学の同級生で仲が良い。最初の出会いから、美空に霊感があることに気づく。美鳥の存在にも気づいていた。

小説「ほどなく、お別れです」の良かったところ

就職について

なかなか採用されず、就職先が決まらない美空。

不採用通知を受け取った際にも、両親や祖母は暖かく慰めてくれます。

とにかく美空の家族は暖かくて、これだけでも結構泣けます。

美空の家族は「縁」という言葉を使っていましたが、僕自身もいろいろな職場を経験して実感しました。やはり「縁」ってあると思います。本当に些細なことがきっかけで紹介されて会社に入ったり。

人は同時にいくつもの選択をできないので(パラレルワールドを体験できればいいのですが)、その道(職場)が正しかったのか、「正解」を判断するのが難しいですね。

正解がわからないのであれば、「縁がなかった」とポジティブに受け取って、次を考えるのも全然ありです。

妊婦が亡くなる話が泣ける

妊婦が不慮の事故で亡くなる話が泣けました。

お腹にいた子も一緒に亡くなり、残された夫はどうやってこれから生きていけいいのか?途方に暮れます。

美空の能力によって、夫の元に大事な物を届けることができます。

不幸なことではあったけれど、それでも生きている人間は前向きに生きてほしい。

そんな願いが込められた素敵な話でした。

まとめ

この小説を読んで「葬儀会社に勤めてみたい」と思う方が増えそうだな、と思いました。

実際の仕事の現場は綺麗事ばかりだけでなく、過酷なことも多いとは思います。

葬儀場で実際に働いている人の話を聞いてみたいほど、ちょっと興味が湧いてきました。

オーディブルでは1冊を聴き終わると、続編がある場合はその続編が自動で流れてきます。ということでこの作品、続編があります。

また機会があれば続編も聞く予定です。

この小説はドラマで映像化しても人気が出そう。

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