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小説「ナチュラルボーンチキン」の感想。中年版君たちはどう生きるか

小説「ナチュラルボーンチキン」の感想。中年版君たちはどう生きるか Audible
この記事は約3分で読めます。

金原ひとみさんの小説「ナチュラルボーンチキン」の感想・解説・考察。

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オーディブル版は2024年5月配信開始。電子書籍版は2024年10月発行。

この小説はAudible(オーディブル)で聴きました。

オーディブルオリジナル作品かと思っていましたが、オーディブルファーストということで、最初にオーディブル版が配信という形だったようです。

ナレーションは日笠陽子さん。淡々とした主人公の朗読が印象的でした。何より、すごくセクシーな声でドキドキしながら聴きました。

gao the book
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僕が主人公とほぼ同じ年齢の中年なので、非常に良い作品だと思いました。ですが、若い方はあまり共感できない内容かも知れません。

小説「ナチュラルボーンチキン」のあらすじ

小説「ナチュラルボーンチキン」のあらすじを書きます。ネタバレはしていません。

出版社の労務課に勤務する主人公の浜野文乃(はまのあやの)。45歳独身。

毎日ほぼ同じ食事をして仕事から帰るとサブスクの動画を見る。そんなルーティンをこなすだけの日々。心から楽しいと思える趣味もなく、友人もいない。

ある日、上司の命令で編集部の平木直理(ひらきなおり)の家に伺うことに。軽い捻挫で長い間有給休暇を取っていたため、仮病なのか様子を見てほしいということだった。名前がすごい 笑

平木との出会いで主人公のパンドラの箱が開きかける。(開きかけ)

心を失ったロボットのような生活を淡々と送り、老後のことだけが気がかり、という主人公にとって平木の存在は異物すぎた。理解ができなかった。

平木は美人で、ホストクラブ通いを生きがいにしている。

人目なんて全く気にせず、楽観的で、お金が無くても、健康に悪くても、楽しめればそれでいいじゃない、という考えを持っている。

パリピな雰囲気の平木と、感情を失った主人公。この二人の会話のやり取りがいちいち面白い。

その後、平木の友人であるバンドのボーカルと一緒に打ち上げをすることになり、この出会いが主人公の人生を変える。

この小説、めちゃ面白いです。

ナチュラルボーンチキンというタイトルがずっと謎でしたが、読んでいるとそれとなく理解できました。

楽しいがわからない

主人公の浜野は平木と会話をしていく中で、「楽しいってなんだっけ?」「楽しいがゲシュタルト崩壊してわからない」と言っていて共感しました。

もしかすると、中年の独身特有のことなのかも知れませんが、突き抜けるように楽しいと思えることが本当にわからない。僕だけか?笑

物語の中でもありましたが、芥川龍之介が言っていた「ぼんやりとした不安」。

主人公の「つまらなさを容認しながら生きる」という言葉も、しっくりきてしまう。

読む人を選ぶかも?最後はほんわか幸せになれる作品

中盤から終盤にかけてうまくいきすぎな気もしなくもないですが、フィクションの世界だしまあ、許しましょう。(上から目線と、嫉妬)

この作品は淡々としたナレーションの主人公が、心の中で面白いツッコミを入れるシーンがあってそのギャップが笑えます。

平木さんがハマってるホストの名前が鬼ヶ島キャツ。キャツキャツ言うから彼奴(あいつという意味の)かと思ったら名前かい!

平木さんと主人公のキャラ対比もよく、多くの人は平木さんのような人生を送りたいと思うはず。

人目を気にせず、お金の心配も、健康の心配も、老後の心配だっていらない。そんな風に素で思えるなら、何をしても楽しそう。

作品の説明では中年版の「君たちはどう生きるか」とありました。

「君たちはどう生きるか」を見たことがありませんが、なんとなく言いたいことはわかったような気がしました。

独身中年の生きづらさを感じつつ、ユーモアがところどころに入っていて、面白い作品でした。

オーディブルファーストの作品ということもあって、おそらく力の入った作品です。ナレーションによる笑い、可笑しさが楽しめるかと。

この作品はAudbile(オーディブル)の聴き放題で聴くことができます。最初の30日は無料でお試しができるのでぜひ。

Audible(オーディブル)の魅力について。解約方法もご紹介
Audible(オーディブル)を3年近く契約し続けています。その経験を踏まえてオーディブルの魅力をご紹介します。また、オーディブルの解約方法も書いています。オーディブルは運動をしながら本を読めて、新作・話題作を聴き放題で聴けるのが最大の魅力

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