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ホラー小説「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」

ホラー小説「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」ホラーとコメディーの融合が面白い Audible
この記事は約4分で読めます。

寝舟はやせさんのホラー小説「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」の感想・解説・考察。

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この小説はAudible(オーディブル)で聴きました。

Audible版のナレーションは木村宗一郎さん。声色の使い分けがバッチリで物語に没入できました。ナレーションめちゃうま。

gao the book
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ジャンルとしてはホラー小説ですが「そこまで怖くないぞ?」と思っていたら、終盤の2話はしっかり怖かった。

ホラー小説「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」のざっくりあらすじ

ホラー小説「入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください」についてざっくりとあらすじをご紹介します。

オーディブルで聴いているので名前の漢字が不明です。カタカナで表記していますのでご了承ください。

登場人物

この物語に登場する人物を簡単にまとめてみました。

  • タカヒロ…主人公。20歳。ルームロンダリング(住んでいるだけでお金がもらえる)のような仕事をしつつ、コンビニでアルバイトもしている。霊感があるっぽい。
  • 隣人…タカヒロの部屋の隣人。ベランダ越しに怪談を披露する。何かしらの神なのか、それとも悪魔なのか。異様な見た目をしているが、ベランダ越しなので全貌は不明。
  • カンドウ…タカヒロにマンションの隣人の相手をしてほしいと仕事を依頼した人。家族もいる。どんな仕事をしているかはよくわからない。
  • イノヒラ…カンドウの兄。霊能力があり除霊もできる。隣人の存在も知っていて、対応策などをタカヒロに教えたりもする。
  • ジュリナ…タカヒロの母。とある宗教に入っていて、タカヒロが稼いだお金を根こそぎ奪う。
  • スミエユナ…701号室に住む小学生の幽霊。

他にも、高校の頃の友人、コンビニの店長、霊感のあるユーチューバーなども登場します。

ざっくりあらすじ

主人公のタカヒロはうまく自殺する方法を考えていた。

母親からお金を奪われる人生に心底疲れていた。

カンドウという人物から、5階から上の階が非常にヤバイというマンションを紹介され、住んでほしいと依頼される。

人生に対して投げやりだったタカヒロは報酬が良かったこともあり、そのマンションの一室に住むことに。そして隣人と友人になってほしいと依頼される。

隣人は得体の知れない何かで、ベランダ越しに怪談を話してくる。見た目がかなりおぞましいが、ベランダ越しなので全身は見えず。

この小説はほとんどがこの隣人が話す怪談になっています。

と言っても、全然怖くなくてどちらかというとコメディー寄りなものばかり。

ちょっと拍子抜けでしたが、霊感のあるYチューバー(YouTuberのような)の話や、7階の一室に住む小学生の幽霊の話はまあまあ怖かった。

隣人について

隣人は一体何者なのか、最後まで分かりませんでした。

タカヒロに対してはかなりフレンドリー。

わかっている隣人のビジュアルは、6本の長い指、管状の口、触覚のような先に付いた目。

正月から7日間は寝ている。誕生日を教えるとヤバイ。

笑い声は「くふくふ」「キシキシ」。

タカヒロからもらったグミがお気に入り。

タカヒロの部屋に同居する霊障たち

タカヒロの住む部屋は5階の一室ですが、このマンションは5階から上の階が危険ということで、タカヒロの部屋にもさまざまな心霊現象が起きます。

人生どうなってもいいやと思っているタカヒロはビビりはするものの、なるべく気にせず同居している。

布団がふっくら盛り上がる現象

誰も寝てないのに勝手に布団がふっくらと盛り上がる。

いつの間にかいなくなっていて、布団は元通りに。

布団の中の住人は、終盤ではハサミを持ってタカヒロを助けるシーンも。

電話をすると女性の笑い声

高校時代の友人と通話をしていると、どうやらタカヒロの部屋で女性の笑い声が聞こえるらしい。

インターホンが勝手になる

インターホンが勝手になるのはシンプルに迷惑。

風呂場に人型のシミ

風呂場には人型のシミがある。

よく住めるな ^^;

キッチンの棚から「おーい」という声

キッチンの棚からは男の声で「おーい」と呼びかけられる。

この声も通話中の友人に聞こえる。

まとめ

この小説は隣人の怪談を聞く話が続くんですが、物語の進展も少なく、もしかしてテレビドラマの連載を狙ってるのだろうか?と考えたくらいに、淡々と続きます。

最後まで読み終えてわかりましたが、どうやらこの作品はWeb上で連載して人気がでて、書籍化された作品だったようです。ドラマ狙いではなかった。

話としてはオチもなくあっさりと終わるので、続編がありそうな予感はあります。

対極した意味合いでおかしいですが「ほのぼのしたホラー」。面白い作品でした。

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