伊坂幸太郎さんの小説「ペッパーズ・ゴースト」感想・考察・解説。

2021年10月発刊。オーディブル版は2021年10月から配信開始。
この小説はAudible(オーディブル)で聴きました。
オーディブルのナレーションは、岡井カツノリさんと三木美さんの2人が担当。2人体制のナレーションが豪華。とても聴きやすいナレーションでした。
伊坂小説の集大成と呼ばれるほど評価が高い作品です。

3つの物語が一つに交わって物語は最高潮に。伊坂幸太郎さんの小説の真骨頂!
小説「ペッパーズ・ゴースト」のあらすじ
小説「ペッパーズ・ゴースト」のあらすじを書きます。ネタバレはしていません。
この小説は章ごとに登場人物の視点が切り替わります。
1つ目の視点は、主人公の中学の国語教師の檀(だん)の物語。檀には普通の人間にはない特殊能力がある。
後天的に身についたもので、どうやら父にも同じような能力があったらしい。
「コロナの飛沫を浴びると、浴びせた人の未来が見える」というもの。
かなり限定的な能力発動。檀はこの能力を先行上映と名づけている。
このワンダフルな能力がこの小説のスパイスになっています。
2つ目の視点は、猫を愛する2人組のロシアンブルとアメショーの物語。この2人は檀の生徒、布藤鞠子(ふとうまりこ)の自作小説の中で生きています。
ロシアンブルとアメショーは、過去に猫の虐待配信をしていた関係者たちに対して復讐を行う。
ロシアンブルは心配性で「もうおしまいだ」が口癖。対してアメショーは楽観的。アメショーハラショー松尾芭蕉(自己紹介の台詞)。
この2人は伊坂幸太郎さんの小説「マリアビートル」に登場する最強の2人組の殺し屋、蜜柑と檸檬を彷彿とさせます。ロシアンブルとアメショーも格闘経験がありめっぽう強い設定。
3つ目の視点は、成海彪子の物語。成海彪子は爆弾テロ事件「カフェダイヤモンド」で父を亡くしている。爆弾テロ事件の被害者たちが募ったグループに所属。
成海彪子の父はジャッキーチェンが好きで、その影響でカンフーを体得。このカンフーアクションも見どころの一つです。自己流でこんなに強くなれるものか?という疑問は湧きますが 笑。
この3つの物語が段々と交わっていき、話が盛り上がっていく展開。
未来予知ができる主人公と、2つの復讐の物語が交わる面白い一冊でした。
まとめ
小説「ペッパーズ・ゴースト」は、amazonなどの評価も軒並み高評価のようです。
この小説にはニーチェに関する話がよく出てきます。あとがきに著者が書いていましたが、ニーチェの本を久しぶりに読んで、この小説を書く発端になったとのこと。
それから楽天イーグルスも割と出てきます。伊坂さんは野球が好きなようです。野球選手がメインの小説も書いていますし、楽天イーグルスも他の小説でも何度か出てきた記憶があります。
地元が仙台なので仙台ネタがよく登場するのも伊坂ワールドの一つの魅力です。
いつもの伊坂節を楽しめました。
Audible(オーディブル)では伊坂幸太郎さんの小説を聴き放題で複数聴けます。最初の30日は無料でお試しができるのでぜひ聴いてみてください。30日以内に解約すれば支払いは発生しません。



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