滝川さりさんのホラー小説「ゆうずどの結末」の感想・解説・考察。

この小説は、本の読み放題のサブスクKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で読みました。
和ホラーの定番を抑えた内容で、薄々気づいてはいましたが、この小説ならではのギミックが楽しくて斬新でした。

滝川さりさんの小説を読むのは初ですが、面白かったので他の作品も読もうと思います。
ホラー小説「ゆうずどの結末」のあらすじ
ホラー小説「ゆうずどの結末」のあらすじを書きます。ネタバレはしていません。
小説は5章で構成。
短編集のような形式で、登場人物も全て違いますが「呪いの本」がどの章にも登場します。そういう意味で全て繋がっています。
この小説は簡単に言うと、さまざまな登場人物たちが呪いの本「ゆうずど」を読むことで、呪われて殺される話です。
登場人物の何人かが人形供養で有名なお寺の住職に呪いの本を持っていくも、住職が毎度表情が曇り手に負えないという危険度。(人形供養で有名なお寺で大丈夫なのか?というか疑問はありますが)
和ホラーではよくある感じの物語ですが、あえて定番を踏まえた感じはします。ホラー好きとしては「これこれ!」という感じで楽しめました。実家に帰ったような安心感。
この小説は現実の世界にもあるホラー作品「リング」「ぼぎわんが、来る」「黒い家」が登場します。角川ホラー文庫しばり? それから、東野圭吾さんの作品も出てきます。現実世界にある作品を物語に登場させることで、より現実味のあるストーリー仕立てになっています。
1行でも読むと呪われると噂される、呪いの本「ゆうずど」。
「ゆうずど」を読むと「紙のお化け」が出現します。
終盤に呪いを回避する方法を見つけた人が登場しますが、この回避方法もかなり微妙(あまり意味がないというか)ですが、一つの見どころです。
ド直球なホラーかと思いきや、1段階2段階のどんでん返しがあって意表を突かれまくりでした。
そして最後には素敵なギミックがあります。
呪いの本「ゆうずど」についてのあれこれ
呪いの本「ゆうずど」とは一体どのようなアイテムなのか、箇条書きでまとめてみました。
内容をある程度書いているので、今から読もうと思っている方はご注意いただければと思います。(オチなどの重要なことは書いていません)
「ゆうずど」の情報は物語が進むにつれて変わってくる部分もあり、また、噂レベルの話ばかりで結局のところ何が正しいのかは分からず。
- 「ゆうずど」は角川ホラー文庫として1999年に刊行。小説の中の世界では10年以上前の昔の本。
- 著者は鬼多河りさ。あれ?この小説の著者に名前が似ている?、と気づく方も多いはず。
- 全6章の連作短編集。最後の6章は主人公が読者の名前になる。この章はストーリーも読者によって変わる。
- 読んだら死ぬ呪いの本(1行でも読んだら死ぬ)
- いくら手放しても手元に戻ってくる
- 本を読んだ後、紙の化け物が見えるようになる。黒く長い髪に覆われた顔。全身に白い紙を纏う化け物。真っ赤に充血した目。
- 本には黒い栞が挟まっている。紙の化け物もこの黒い栞も本を読んだ人以外には見えない。時間が経過すると自動で読み進められ、黒い栞は進んだページに勝手に移動する。
- 角川ホラー文庫として販売された噂だが実は違う。可能性として誰かが全国の本屋に置いた。本屋では取り扱ってないので店員はレジで売ることはしていないが、無料で渡したこともあるらしい。そもそも文庫サイズですらない。
まとめ
1章ごとの話も、予想を裏切る展開で読み応えがあります。
強力な呪力を持つ「ゆうずど」はお寺の住職、数多の霊能力者も手に負えないパワー。
最後はある意味でバッドエンドと言ってもいいかも知れません。
ネタバレするので言えないことが多いのが残念ですが、ぜひ読んでみてください。
この小説はKindle Unlimitedの読み放題で読めるタイミングがあります。最初の30日は無料でお試しができるのでチェックしてみてください。



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