手塚治虫さんの漫画「ブラックジャック」を本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で読みました。読み放題で読めるのは5巻までだったので5巻までの感想です。
言わずと知れた名作。久しぶりに読んだらやっぱり良かった。
漫画ブラックジャックで印象に残ったところ
漫画ブラックジャックは古い作品ですね。奥付を見ると昭和48年(1973年)から少年誌で掲載された作品とのこと。
今読んでも斬新で1話1話の物語の完成度が高く、漫画のコマ割りも現代の漫画より個性的に感じます。
5巻までですが個人的に印象的だった場面を引用します。
ブラックジャックの恩師本間丈太郎が最後に残した台詞
どんな医者だって生命のふしぎさにはかなわん 人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね
ブラックジャック1巻
ブラックジャックには他にも名医が登場します。安楽死をさせることで有名な「キリコ」や、鍼治療をする「琵琶丸」などなど。こういったキャラの登場でブラックジャックはより面白い作品になっていると感じます。琵琶丸の台詞
人間のからだなんてものはもともと切ったりすてたりできるしろものじゃねえ けものや鳥をみな 病気になったって手術なんかしねえよ みんな自分のちからでなおすんだ そういうもんさ
ブラックジャック4巻
「ある老婆の思い出」という作品が印象深かった。とある看護師が立ち会った妊婦の赤ちゃんの手術。その赤ちゃんはブラックジャックの手術で助かる。その後、看護師を辞めてその子の乳母として勤めることに。それから時が経ち、その子供が大統領になる話。
その人はいった この宇宙の中で人の一生なんてゴミのようなものだが それでもちゃんと歴史の中できめられたとおり生まれ いつかは死んでいく もし人のいのちを救うことでその人の人生をかえたならもしかしたら歴史もかわることになるかもしれない 医者や看護師はそういった役目なのだ
ブラックジャック5巻
5巻ではブラックジャックが母親の復讐を行います。まずは5人のうち1人目。以降の展開が気になるところ。
他にもオーストラリアでディンゴの寄生虫に侵されて自身で手術をする話も印象的でした。ディンゴは1770年にキャプテンクックがオーストラリア大陸へ初上陸した際に放った犬。オーストラリアには犬がいなく、オーストラリア大陸の動物たちを殺しまくって繁殖したそうです。
医療の話以外にもこういった歴史の話や、社会風刺の効いた物語も作品の深みに一役買っています。
まとめ
ブラックジャックは主人公はもちろん、キリコや琵琶丸といった医者も魅力的です。そして何と言っても「ピノコ」の存在も漫画の人気に一役買っています。
ブラックジャックは小学生の頃に図書館で借りて読んだり、友人の家で読んだり、飛び飛びで読むことはありましたが、まとめてきちんと読むのは今回が初めてでした。22巻まであるのでまた機会があれば読んでみようと思います。
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