伊藤潤二 傑作集「富江」上下巻の感想記事です。
電子書籍は2011年発行。あとがきによると富江を描いたのは1986年とのこと。
本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で読みました。

富江は想像していたよりも本格的なホラー作品でした。特に下巻はすごく面白い。ホラーとギャグは本当に紙一重。ちょっとしたことで真剣なホラーがギャグになる。そこが面白い。
伊藤潤二さんのホラー漫画「富江」の恐怖
富江は映画やアニメ作品の方が有名かも知れません。僕は映画で富江を知りました。
富江の特徴
- ものすごく美人
- 富江の美貌に惚れる男性は、富江を殺したくなる
- 何度殺しても蘇る
- 殺し方にもよるが分裂して増殖する
- 写真を撮ると顔が二つある
絵も非常に恐ろしい。
もし子供の頃にこの漫画を読んでいたらトラウマになったと思う。
伊藤潤二さんのホラー漫画「富江」は下巻はより洗練されて、ツッコミどころも出てくる
伊藤潤二さんの「富江」上巻はデビュー作という点もあると思いますが、良く言うと「本格的」、悪く言うと「硬い」印象を受けました。真面目な怖さがある反面、少しだけつまらなさも感じます。
ですが、下巻になると少し肩の力が抜けた雰囲気を受けました。
画力もより洗練されていて絵の怖さが増しています。
「やりすぎ」「んなアホな」というツッコミどころも多くなって、作品として面白くなっています。
富江の顔の部分だけをクッションの上に置いて、男が一緒に生活したり。

富江以外のモブキャラのお爺さんやお婆さんも怖くていい味出しています。

そしてダウンタウンの浜ちゃんに似たキャラクターも登場します。これ笑っちゃいました(おそらくたまたま似ていただけなのかな?どうなんだろう)。これみんなに見てもらいたい 笑。

あとがきがよかった
あとがきでは著者の伊藤さんが「富江」にまつわる話を書いています。
伊藤潤二さんは歯科技工士をしながら漫画の構想を考えていたそうです。
名古屋のボロアパート「ナゴヤ荘」で短編30ページをせっせと描いていたのだとか。
「富江」で第一回楳図章の佳作を受賞。
「富江の映画化がされた際には富江役のオーディションの際には水着審査に参加します」と戯言を言っていたのだとか。(本当に映画化される10年以上前の話)
まとめ(映画やアニメ作品などのご紹介)
漫画では最後は話が完結しているっぽい(?)です。富江のことなのでいくらでも甦りそうですが…。
Netflix(ネットフリックス)の「マニアアック」
伊藤潤二さんの作品はNetflix(ネットフリックス)で配信されている「マニアック」というアニメがいい感じです。2023年に配信されたばかりで新しい。
富江も登場します。
U-NEXTでも色々と
富江の実写映画はシリーズで複数あります。アニメの「コレクション」という作品も良さそう。サブスクのU-NEXTでたくさん見れます。
作品が多くて僕自身追えていません。
本のサブスクKindle Unlimited初月無料でおすすめです。
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