本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で三浦健太郎さんの漫画「ベルセルク」を読みました。(期間限定で17巻まで読めたので途中までですが)
巨大な剣を持つ主人公が魑魅魍魎と戦うダークファンタジー。
初めて読んだ漫画ですが、ものすごい迫力と世界観です。こんな物語よく思いつくなあ。本当にすごい作品です。
生きることは汚くて不平等で切実なこと
この漫画を読んでいると圧倒的な画力とその世界観にどっぷりと引き込まれてしまいます。
常に戦っている。気持ち悪い。エロい。
湯船に浸かりながら読んだり、布団の中で寝っ転がりながら読みましたが、物語と自分の生活のギャップになんとも言えない気持ちになりました。
生きるためには人は戦争だってする。いざ始まってしまえばやられる前にやらなきゃいけない。
生きることはなんと汚く、醜く、不平等で、切実なことなんだろう。
登場人物のセリフがいい
主人公を含めて登場する人物の何気ないセリフが良いです。
少し引用します。
「どんなことだろうとやりたいようにやって死んだんだろ?幸せ者だぜそいつは」「もっとも死んじまったらそれまでだけどな。そこから先は無いさ」
ベルセルク 1巻
これは漫画を読んでいない僕も聞いたことある文章↓
それは剣というにはあまりにも大きすぎた。大きく 分厚く 重く そして大雑把すぎた。それは正に鉄塊だった
ベルセルク 1巻
「今の世の中 大半の人間の命は 一握りの貴族や王族どもの都合で、どうにでもされちまう」「まあ…その国王でさえ自分の思い通りに生きているわけじゃあるまいがな」「みんな大きな流れに身を任せているだけだ 運命とかなんとかいうやつに」
ベルセルク 3巻
生まれてしまったから しかたなくただ生きる・・・ そんな生き方オレには耐えられない
ベルセルク 6巻
生きていることをまるまる賭けちまう程のモンを持っている すげえと思うぜ そういうのって
ベルセルク 7巻
ベルセルクに対する個人的な思い出
この漫画を読むのは初めてなのに、ベルセルクに対する思い出があったりします。(どちらかというと作者に対する)
僕は大学を卒業して福岡県福岡市で働いていました。(今から25年くらい前。古い)
当時、10代~20代向けの「NO!」という福岡のローカルな情報誌が好きでよく読んでいました(現在廃刊)。コンビニで立ち読みして面白そうな企画がある時は購入。
NO!の特集の一つに福岡で頑張っている若い社会人を紹介する企画がありました。
さまざまな職種の若者の1日のルーティーンや、仕事に対する思いがインタビュー形式で紹介されています。
僕がたまたま購入した号では、イラストレーターや、テレビ局で働くADが紹介されていました。その中の一人にベルセルクの作者 三浦健太郎さんが紹介されていました。細かく内容は覚えてないですが、非常に漫画に対して真剣で真面目な人なんだなという印象を受けました。随分昔のことなのに、今でもこの記事を妙に覚えています。
今回初めてベルセルクを読んで、命懸けでこの漫画を描いているんだということが伝わってきました。
続きはまたどこかの機会で読んでみようと思います。
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