雨穴さんの小説「変な絵」をAudible(オーディブル)で聴きました。
2022年10月の作品。オーディブル版は2023年3月から配信開始しています。オーディブルの良い所はサブスクで聴ける本のラインナップが素晴らしい点。新し目の作品や話題作が結構聴けます。
1作目の「変な家」も面白かったですが、今作「変な絵」の方が個人的には好きです。
本のカバーは毎度ホラーの雰囲気を醸し出していますが、今作もちゃんとしたミステリー小説。
ただ、不気味な絵がたくさん出てくるので、「変な家」よりもちょっと怖かった。
物語が複雑に絡み合っていますが、ちょっとずつ謎が解けていき最後はほっこり。
小説「変な絵」のざっくりあらすじ
複数の不気味な絵の謎
最初にさっそく1枚の絵が登場。
心理学者がこの絵を描いた人の精神分析をするシーンから始まります。
章がいくつか分かれていて、時代も登場人物も違うので全部別の話かな?と思いましたが、きちんと繋がっていました。
絵その1:謎のブログに掲載された不気味な絵
ブログに掲載された絵は元イラストレーターが描いたもの。
写実的な絵でこれがまあ不気味。
イラストレーターの作品であればかわいいイラストなのかな?と想像しますが、このイラストのタッチは商業的には使う場面限られるだろうなあ。
絵その2:保育園児が描いた謎の絵
保育園児が描いた絵は、クレヨンで粗い線で描かれている。これも怖いと言えば怖い。
絵その3:美術教師が死ぬ直前に残した変な絵
美術教師が描いた絵は、もうよくわからん。
絵の心理分析と聞くとサイコパスのイメージが
ホラー小説で有名な「黒い家」という作品がありますが、この小説でも殺人鬼が描いた絵を心理分析する場面があります。
「変な絵」も同じような感じで人の心がわからないサイコパスが犯人なのかな?と思っていましたが、近いようでちょっと違ったようです。
個人的に謎だったところ
この作品では大学生が2人登場して、匿名ブログの謎を追いかけます。
その大学生の一人が「栗原」という名前で、もしかして「変な家」で登場した設計士の栗原なのかな?という疑問が浮上。
オーディブルで聴いたので苗字の漢字がわかりませんが、もしかすると同一人物かも知れません。(時系列が全然違いますが)
変な家は2作目があるようなので、こちらも読んでみて伏線かどうか判断してみようと思います。
小説「変な絵」の個人的な感想
雨穴さんの小説「変な絵」はミステリー小説としてかなり面白いです。
1作目の「変な家」よりも良かった。
オーディブルだと5人のナレーターが担当していて、他の本よりも豪華な点も◎
「変な家」「変な家2」の感想も書いています↓
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