森博嗣さんの小説「冷たい密室と博士たち」の感想・解説・考察。
初版は1997年。
この作品はAudible(オーディブル)で聴きました。
大学の助教授の犀川と、大学生の西之園萌絵が繰り広げる理系ミステリーシリーズ(S&Mシリーズ)の2つ目の作品です。
Audibleのナレーションは池添朋文さん。前作に引き続いてナレーション担当。
1つ目の作品「すべてがFになる」もオーディブルで聴けますが、本で5回くらい読んでいるので、2作目から聴くことにしました。
1作目に比べるとスケールが小さくなりますが、かなり正統なミステリー作品です。

大学の実験室で起きる密室ミステリー。このシリーズは長編なので読み応えがあります。
小説「冷たい密室と博士たち」のあらすじ
小説「冷たい密室と博士たち」のあらすじを書きます。ネタバレはしていません。
N大学の極地研究センターの実験室で起こる密室殺人事件。
大学のコンパ(飲み会)に呼ばれた犀川と西之園萌絵。コンパの最中に起こった殺人現場に遭遇してしまう。この二人は殺人現場によく居合わせます。ミステリー作品の宿命。
最後は犀川が謎を解いていく、という流れに。
1作目のように敵対する天才がいませんが、犀川の内なるもう一人の天才が暴れて謎を解明します。
このシリーズは全部で10作品あります。紙の本で一通り読んでいますが、随分昔に読んだので、今作の内容も結構忘れていました。それにしてもやっぱり面白いです。
「冷たい密室と博士たち」の読みどころ(聴きどころ)
小説「冷たい密室と博士たち」で個人的に良かったところを書きます。
登場人物について個人的なハイライト
今作では犀川の親友、喜多助教授が登場します。
学生時代からの古い友人で同級生。イケメンで明るい性格で頭が切れる人物。
喜多助教授が登場すると、物語に花が咲くように明るくなるので好きです。
「喜嶋先生の静かな世界」という作品があるんですが、この作品の喜嶋先生と喜多助教授を勘違いしていました。(随分前に読みましたがこちらも非常に面白い作品でした)
それから、犀川の助手である国枝桃子のエピソードも今作の見どころ。
極地研の木熊教授の助手である市ノ瀬という優秀な女性が登場しますが、犀川の助手の国枝との対比も面白い。
ナレーションが渋い
オーディブルは読書と違ってナレーションも一つのポイント。
池添朋文さんがナレーションをしていて、渋い声でかっこいい。犀川&萌絵のシリーズは全て池添さんがナレーションをしているようです。
非常に渋い声で登場人物によって声色を使い分けていてさすがプロ。ですが、女性キャラとのギャップが凄くて、おそらく誰もが最初は笑ってしまうと思います。途中から慣れて来ますが。
池添さん本人も笑ってるんじゃないかな?。ナレーション楽しんでそう。
まとめ
僕は残念ながら勉強が苦手でいい大学には入れませんでした。
優秀な人が入る大学、そこでの生徒たちの思考や生活がどんなものなのか想像しにくかったですが、このシリーズを読むことで、頭のいい人たちの大学生活や思考がちょっと理解できたように思います。
学生時代は人生の中で、若くて自由もあって楽しい時期だから、ずっとこの生活が続けばいいのにと思いますが、まあ、あっという間に終わりますよね。
空想ではあるけれど、そんな楽しい大学時代の物語に浸りたいがために、この小説を読んでいるようにも思います。
27年も前の作品ですが、内容としてはそこまで時代を感じません。ただ、フロッピーやMOが登場するのでそういう場面は懐かしさがあります。
ミステリー小説好きの方におすすめの一冊。
Audible(オーディブル)ではシリーズ作品全てが聴けるのでチェックしてみてください。最初の30日は無料でお試しができます。30日以内に解約すれば支払いも発生しません。

シリーズの他の作品も感想を書いています↓









コメント