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日向咲嗣さんの専門書「家賃は今すぐ下げられる!」の感想。

専門書
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日向咲嗣さんの専門書「家賃は今すぐ下げられる!」の感想記事です。

https://amzn.to/40oYMlm

2018年11月発行。

本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で読みました。

Kindle Unlimited

2013年に発行した「家賃を2割下げる方法」をベースにして、最近の実情に合わせた内容に改定したのが本書とのこと。

同じ賃貸物件に長く住んでいる方(5年くらい)は必見です。

この本を読めば契約更新のタイミングで家賃の値下げ交渉をしたくなるはず。

例えば、住み始めた時と5年後では同じ物件でも家賃が軒並み下がっている可能性が高いとのこと。同じ建物の他の空き部屋があれば検索して家賃を調べたり、周辺で同じような条件の物件が軒並み家賃が下がっていれば交渉のチャンス。

gao the book
gao the book

賃貸物件に住んでる方は、次回更新までに読んでおくと為になる一冊です。

個人的に為になったところ

家を買うこと VS 賃貸について。

住宅にかける費用が純粋にいくらかかるかを賃貸と比較して決めればよい。その際、「持ち家がステイタス」「持ち家は資産」などという不確定要素はキッパリと捨て去るべき。

家賃は今すぐ下げられる!

ちょうど今似たような内容の他の方の本を読んでいますが、その本でも同じようなことが書かれていました。

住むことの価値と資産価値は別物に考えることが重要。ここを意識していれば賃貸vs持ち家の悩みは少し解決するかも知れませんね。

新築はモデルルームや広告費が販売料金に含まれていて、購入した時点でその広告費分の価値はなくなるので、一気に価値が落ちるのだそう。

20年も住めば家の資産価値はほぼ0になるという話もあります。

資産として考えるのではなく、単純に住む場所として心地よいかどうかで考えると、賃貸にするか購入するかについてスッキリと判断ができそうです。

住宅もコモディティ化(廉価で、ありふれた日用品になる)する。
いまや車もパソコンも、誰もが容易に手に入れられ、それらを所有する喜びや社会的ステイタスよりも、純粋に使用して得られる利便性だけを追求する日用品になる。

家賃は今すぐ下げられる!

日本の経済の低迷と高齢化社会という現実を考えると、住む場所の価値観はコモディティ化せざるを得ないと考えて、おおよそ間違いはなさそうです。

総務省の統計によれば、日本の人口は、2008年の1億2808万人をピークに、2009年からは減少に転じている。2010年から2011年にかけては、1年間で26万人も減少。それ以降も減少が続き、2017年は同じく26万人減少とその勢いは全く衰えない。26万人といえば、神奈川県平塚市とほぼ同じ。つまり、たった1年間で中規模都市の全ての住民がゴッソリと日本列島から消滅したことになる。

家賃は今すぐ下げられる!

東京をのぞく主要都市では、ワンルーム(バス・トイレ付)の家賃の最低価格は1万円台に突入。
ワンルームにおいて、全国的に「礼金」は姿を消し、敷金なしも増えてきている。

家賃は今すぐ下げられる!

更新の契約は必ずしも行わなくても良い。合意がないまま更新期限を迎えたときには、契約は従前の内容で自動更新される。一度自動更新すると、それ以降は今後二度と更新料を払う必要がなくなる。

家賃は今すぐ下げられる!

なかなかこういう情報は自分で拾っていかないと知らないことだらけですね。

こういった賃貸物件に関わらず、なんかよくわからない契約のルールがある時は、きちんと調べておくのがベスト。

まとめ

一人暮らしを辞めてから10年近く経って、賃貸物件について調べることもありませんでしたが、この10年で賃貸物件の相場も大きく変わっているようです。

ざっくりまとめると、礼金なしの物件、半年は家賃が無料(フリーレント)、都市部以外では軒並みに賃貸の相場は下がっているなど、賃貸物件の相場はかなり値崩れが起きているようです。

その他にも
・家賃減額の交渉は法的に認められている(家賃を下げる交渉はしたほうがいい)
・家賃に関する裁判を起こすにはまずは調停が必要。調停も簡単にできる
・オトリ物件の見分け方
・「定期借家」(更新のない賃貸物件)のメリットとデメリット

などなど、ためになりました。

また、この本の編集者が実際に家賃の値下げ交渉をして、更新料の値下げ、数年後の更新ではさらに裁判を起こした顛末まで書かれていました。結果的には更新料を今後払わなくて良い判決が出ています。

僕自身は住む場所については今のところ何かアクションを起こすことはないですが、新しいことを知る良い機会になりました。

賃貸物件に住んでいる方は特に読んで損はないと思います。更新時期に値下げ交渉したくなること請け合いです。

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