「アランの幸福論 エッシェンシャル版」の感想。
2015年11月発刊。
この本は本の読み放題サブスクKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で読みました。
正直、この本めっちゃ好きです。いろんなところで引用文使いたいくらい。
「アランの幸福論 エッシェンシャル版」について
93編の原典(英語版)から、印象的で心に響く名言を訳出したのが本書。7章に分けて再構成されています。
具体的には、新聞や雑誌に数多く投稿したコラム・論説の中から「幸福」に関する文章をまとめた1冊。エッセンシャル版と言うことで、ページ数も少なめで読みやすくなっています。
1つの話が1ページでさっと読めるので、他の本を読んで疲れた時に、気分転換としてこの本を読むことが多かったです。
アランという名前はネットで調べてみるとペンネームみたいですね。本名はエミール=オーギュスト・シャルティエ。
僕はてっきり大昔の哲学者と思っていましたが、19世紀のフランスの哲学者・評論家の方です。
この本は自己啓発本ですので、人生に悩んでいる方が読むと少し気持ちが軽くなるかも知れません。
優しい言葉が多く救われます。
「アランの幸福論 エッシェンシャル版」の良かったところ
個人的に良かった文章を引用します。
●障害に闘志を燃やす
なにもしない人は、なにも欲しくないのである。そんな人に出来合いの幸せを持っていったところで、病人のようにそっぽを向くだけである。
アランの幸福論 エッシェンシャル版
音楽を聞くよりも演奏をしたいと思う人が世の中にあふれているのも、同じこと。困難にこそおもしろみがある。だから人生の途上に障害があるたびに血が騒ぎ、やる気が燃え上がるのである。
やすやすと手に入るとしたら、オリンピックのメダルなどいったいだれが欲しがるだろうか?
●仕事は、自分に権限があるかぎりは楽しめる
仕事はすべて、自分に権限があるかぎりは楽しめるが、従わなければならなくなるとおもしろくない。
アランの幸福論 エッシェンシャル版
●努力する
楡の木一本とくらべたら、キクイムシ一匹などとるに足りない。ところが、このごく小さな虫たちがひたすらかじりつづけたら、森さえ食い尽くしてしまう。
アランの幸福論 エッシェンシャル版
運命は不変ではない。指をパチンとならした瞬間にも、新しい世界が生まれる。どんな小さな努力でも、その結果ははかりしれないのだ。
などなど。
他にもたくさん良い文章はありましたが、特に好きなものを引用してみました。
読むタイミングもあって、その時その時で刺さる文章も変わって来ると思います。
引用している文章を読むと、自分が今悩んでいることがわかりますね。僕は特に仕事(モチベーション)に関することが刺ささりました。
まとめ
出版元のDiscoverのシリーズは他にもたくさんあります。本書の紙の本も持っています。
数ヶ月前に本棚の整理でかなりの本を売却してしまいましたが、ヘッセとニーチェの本は残しています。
アランの幸福論は、何かしら心が弱っている時に読むと「アランさんええこと言うな〜」と心に沁みます。
Kindle Unlimitedを契約している方は、同じシリーズで他にも論語など複数読めますので、チェックしてみてください。
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