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伊坂幸太郎さんの小説「AX アックス」の感想。恐妻家の殺し屋の話

伊坂幸太郎さんの小説「AX アックス」の感想。恐妻家の殺し屋の話 小説
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伊坂幸太郎さんの小説「AX アックス」の感想記事です。

Amazon.co.jp: AX アックス (角川文庫) eBook : 伊坂 幸太郎: Kindleストア
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2017年発刊。

この小説は本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で読みました。

Kindle Unlimited

伊坂幸太郎さんの小説には殺し屋シリーズというものがあります。その3作目にあたるのが今作のAX。

妻には弱いけど(恐妻家)有能な殺し屋の話。

gao the book
gao the book

伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズは面白い。AXもいい作品です。

ざっくりあらすじ

凄腕の殺し屋が主人公。

殺し屋としてのネームは兜。

一流の殺し屋達の中でも一目を置かれている兜ですが、妻にはめっぽう弱い。息子も妻も溺愛しているというギャップがポイント。

殺しの依頼はとある病院の医者から病室で行われる。

今作は短編で区切られていますが話は繋がっています。

前作の人物もちらほら登場してシリーズ感があって嬉しい限り。

気になった部分を引用

小説を読みながら僕が感じたことを交えつつ、気になった部分を引用します。

SNS(特に旧ツイッター)をやり始めて、胡散臭い詐欺師の投稿をよく見かけるようになりました。こういう詐欺師のやり口がSNSによって可視化されてきているのは、ある意味良いことなのかも知れません。ネットが普及していない頃は、こういう手法はこっそりと行われてきたんだろうなあ。

あたかも選択肢は二つしかない、と思わせる詐欺師のやり方について、克己は説明した。「これとこれのどちらにしますか」「これができないのなら、こうするしかないですよ」とどちらかを選ぶほかない、と相手を追い詰めるのだという。

AX アックス

盛者必衰。長期的な視野で物事を眺めると、今ある成功は来年にはどうなっているかわからないし、その逆も然り。人生はどう転ぶかわからないけれど、自分にとって譲れないものは失わないようにしないとなあ。

「あんた、平家物語の冒頭、知ってるでしょ」「月日は永遠の旅人みたいなもので、という」「それは奥の細道。とにかく、ずっと威張っていることなんて誰もできないんだから。業界の中心にいた寺原も峯岸も消えた。ヒットチャートはいつも入れ替わるし、パワハラ上司もいずれ定年退職して、よぼよぼ爺さんに」

AX アックス

最近話題のビッグモーターやジャニーズに関するニュースを見ていても、不自然なパワーバランスはいつか崩壊するんだなと思わざるを得ません。

めちゃくちゃおすすめ

伊坂幸太郎さんの小説「AX アックス」は非常におすすめの作品です。

1作目の「グラスホッパー」、2作目の「マリアビートル」も面白いのでチェックしてみてください。

両方ともKindle Unlimitedで読めます。

それから、殺し屋シリーズ第四段の「777」こちらもめちゃ面白かったです↓

「グラスホッパー」は実写映画化されていて、この映画もめちゃ面白いです。

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2作目の「マリアビートル」は「ブレット・トレイン」という海外作品として映画になっています。レンタルして観ましたがこちらも面白かった!ブラッドピット主演。

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