貴志祐介さんのホラー小説「雀蜂」の感想記事です。
2013年10月発行。
本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」で読みました。
心霊的な怖さは一切ありませんが、シンプルにスズメバチの怖さがわかる話でした。
終盤まではテンポもよくてかなり面白いです。
gao the book
貴志さんの小説のすごいところは、読者に一気に読ませるパワー。この小説も2日くらいで読んでしまいました。
ざっくりあらすじ
山奥(雪山)の別荘で主人公が雀蜂に襲われる話。
主人公は一度雀蜂に刺されたことがあり、次に刺されるとアレルギーでショック死してしまうので、とにかく必死で闘います。
雀蜂と格闘するだけの話なのに、めちゃくちゃ面白い!
気になった部分を引用
引用は雀蜂に関する豆知識みたいな感じです。
スズメバチは、目の付き方のせいで、上の方はよく見えるが、下方には比較的注意が向かないのだという。
雀蜂
音をなるべく立てずに、しゃがみながら逃げるのも良さそう。
スズメバチは、天敵である熊を警戒するために、黒い色に反応し攻撃的になる。
雀蜂
小学生の頃に知った知識だけど、これはハチ全般に言えるのかどうか気になります。髪の毛も黒いので危険らしいです。
スズメバチには、敵を刺すだけでなく、毒液を噴射すると言う厄介な性質がある。
雀蜂
これは怖い。知っていてもどうにもならないかも知れないけど、何にせよ近寄らないに越したことはないですね。
まとめ
終盤に話が急展開します。
この部分は好き嫌いが別れるかも知れませんね。
終盤までの話でも十分に面白いので個人的には大好きな作品です。
こういう小さい世界(舞台)で起こる話ってなぜか好きなんですよね。
ホラー小説が好きな人以外にも誰でも楽しめる作品だと思います。
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