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小説「法廷占拠 爆弾2」の感想。爆弾の続編はやっぱりスリリング

小説「法廷占拠 爆弾2」の感想。爆弾の続編はやっぱりスリリング Audible
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呉勝浩さんの小説「法廷占拠 爆弾2」の感想・考察・解説。

法廷占拠 爆弾2
史上最悪の爆弾魔が囚われた。そのとき新たな悪が生まれた。東京地方裁判所、104号法廷。史上最悪の爆弾魔スズキタゴサクの裁判中、突如銃を持ったテロリストが乱入し、法廷を瞬く間に占拠した。「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひ...

この作品はAudible(オーディブル)で聴きました。

小説「爆弾」の続編。スズキタゴサクや爆弾で登場していた警官たちも登場します。

スリリングでスピーディーな展開が最高でした。

オーディブル版のナレーションは前作に引き続き、星祐樹さんと品田美穂さん。相変わらず素晴らしい朗読でした。

オチやネタバレはしていませんが、内容をある程度書いていますので、その点はご了承ください。

gao the book
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スズキタゴサクがやっぱりいい!

小説「法廷占拠 爆弾2」のあらすじ

連続爆破事件から1年以上が経過。スズキタゴサクの裁判は続いていた。

タゴサクのファンが多く、公判の傍聴席は毎回満杯に。「ノッペリアンズ」なるタゴサクのファン集団まで生まれた。

5回目の公判に、証人として呼ばれた倖田沙良と伊勢。

この裁判中に拳銃と爆弾を持った二人の若者に、あっという間に占拠される。

主犯の名は柴咲奏多。

100人の傍聴者を人質に、柴咲は警察にさまざまな要求を投げかける。

前回も活躍した特殊班捜査一課の類家、猿橋、矢吹、類家の上司の高東たちは無事、人質たちを救出できるか?

という物語です。

前回と同じくかなりスピーディーな展開で、面白くて読み始めたら止まらなくなります。

終盤は明らかに続編がある形で終わるので、次作があるかどうか不明ですが楽しみです。

小説「法廷占拠 爆弾2」の登場人物

小説「法廷占拠 爆弾2」の主な登場人物を書きます。

警察側の人たち

  • 高東…37歳。特殊犯捜査第一係係長。前作の清宮の後任。
  • 猫屋…高東の部下。盗聴器を仕掛ける。
  • 類家…警視庁捜査一課。特殊班の刑事。高東の補佐をする。
  • 倖田沙良…池袋署の巡査。
  • 矢吹泰斗…池袋署の巡査。倖田の3つ上の先輩。
  • 伊勢…野方署の警官。矢吹とは同期。
  • 猿橋…筋肉質な警官。倖田からは密かにラガーさんと呼ばれる。
  • 立花…警視庁捜査一課強行犯係の班長。

犯人側の人たち

  • スズキタゴサク…前作で逮捕された爆弾魔。今作では公判中。
  • 柴咲奏多…20歳。今作で法廷を占拠した犯人。タゴサクの爆弾の被害に遭った、遺族者の会に所属。
  • 新井啓一…20歳。柴咲の友人。過去にはオレオレ詐欺をしていた。
  • 湯村…70歳過ぎ。タゴサク遺族者の会に所属。

他にもノッペリアンズの人物たちも登場。

小説「法廷占拠 爆弾2」で良かったところ

スズキタゴサクと柴咲の会話が面白い

主犯の柴咲の父は、タゴサクの爆弾の被害に遭い亡くなる。遺族者の会に所属していた。

しかし、柴咲は父を「ろくでもない人間で死んでくれてよかった」と言う。

そこまでタゴサクを恨んではないが、タゴサクは拘束されていても無駄口を叩きまくるので、暴力で黙らせます。

タゴサクは柴咲にかなり殴られますが、それでも減らず口が止まらず。

この二人の会話が妙に面白い。

またも現場で頑張る猿橋(ラガーさん)

前作では現場の爆弾処理で走り回った猿橋(倖田沙良からは心の中でラガーさんと呼ばれている)。

今回は柴咲の家に行き、部屋にあった爆弾らしき装置の見張り役をする。

途中、柴咲の母に電話をして爆発させてしまったり、かなり悲しい役回り。

類家は新しい上司の補助役に

今作では、類家は新しい上司の元、補助役で登場します。

前作で上司だった清宮は他の部署に移動(身を引いた)。清宮本人は登場せず、ちょっと残念。

新しい上司の高東に対しても、類家は相変わらず生意気な態度を見せる。

タゴサクの思考回路を知っていることで、特に後半活躍します。

倖田沙良の活躍が目覚ましい

倖田沙良は今作の主人公と言ってもいいかも知れません(実際どうなんだろう?)。

最初から最後まで活躍します。

ただ、柴咲にかなり痛い目に遭うので(肉体的に)そこがなかなかしんどかったです。

ちょい脇役の伊勢と矢吹もよかった

同期の伊勢と矢吹。前作からライバル関係でしたが、今作では二人のファインプレーがあります。

矢吹も現場復帰していてそこもホッと一安心。

まとめ

主犯の柴咲は、かなり綿密に計画を立て、裁判所の制圧を圧倒的な手際の良さと冷酷さでこなします。20歳の若さで、犯行のベテランのようなこの動き。もはや天才と言ってもいいかも知れません。

前作ではタゴサクが世の中の不平等さを問題提起していましたが、今作では柴咲が死刑囚が死刑執行されないこと、自分が受けた理不尽なことについて、かなり饒舌に問題提起します。

序盤こそタゴサクは登場しますが、途中からほぼ離脱。今回はタゴサクはサブキャラかな?と思っていたら、終盤に活躍します。そこでの柴咲とタゴサクとのバトルも見どころです。

前作の「爆弾」が好きな方は、続編の本作も楽しめると思います。

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