上田惣子さんの「自営業の老後」の感想記事です。
2017年4月発刊。
この本は本の読み放題サブスクKindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)で読みました。
著者の上田さんはイラストレーターで自営業をされている方です。
この本を書いてる当時は53歳。若い頃からバリバリと仕事をしていたそうですが、歳をとるにつれ仕事が減ってきて、病気になって…大ピンチに。
イラストレーターに限らず、一人で自営業をされている方は誰もが同じ問題に直面すると思います。
これから自営業をしようと考えている方、現在自営業をしている若い方は非常に参考になる一冊です。
僕自身もデザイナーとして自営業をしているので他人事ではありません。
「自営業の老後のお金」について参考になりました。
「自営業の老後」について。漫画なので読みやすい!
この本は全て漫画です。内容としては漫画エッセイという感じでしょうか。
内容がシビアですが、漫画がユーモアたっぷりなので笑えるような笑えないような、という複雑な気持ちに。
著者の上田さんはきっとリアルに会っても面白い人なんだろうなと想像ができます。
この本では老後をしっかり考えている人たちや、年金に関する専門家などが登場して、そういう人たちの意見も参考になりました。
自営業が直面する健康とお金のこと
40歳の壁!?仕事の依頼をもらえなくなる!?
自営業で若くてバリバリ仕事している方も多いと思います。
問題は歳を取ってきてから。
著者の上田さんはフリーになってから常に忙しく仕事をしていたそうですが、40代からじわじわと仕事が減ってきたそうです。これはほとんどのフリーランスの方にも当てはまる話かも知れません。
仕事を依頼してくれていた人も歳月を経て、偉くなり現場担当から外れたりして仕事が貰えなくなる時期が来るそうです。仕事にもピークのようなものがあって(ピークの時にはこれがずっと続くと思ってしまって気づかない)このことを頭に入れて、老後についてしっかり考えることは大事だと思いました。
自営業は病気になると誰も代わりがいないので収入が…
自営業はなんと言っても健康が大事です。休むとそれだけ収入がないですし、代わりもいません。
著者は大きな病気になって大変だったようです。
70歳でも働ける元気さを継続したいなあ。
定期的な健康診断も大事ですね。ついつい大丈夫だろうとサボってしまいますが…。
資産運用というほど大げさなものでなくとも
自分自身が60歳、70歳になった頃に仕事ができるのか?ということを時々考えますが、こればっかりはなってみないとわからないですね。
おそらくそんなに長時間の仕事はできないだろうというのは想像できます。
僕は現在45歳ですが、すでに集中力が30代の頃に比べてかなり落ちていると実感していますし、視力、指の動きの精度(動きが鈍くなって、正確な動作)が落ちています。
若いうちから何かしらの資産運用などをしておくと安心かも知れません。
確定拠出年金と小規模企業共済
この本で紹介されていた「確定拠出年金」と「小規模企業共済」については、とてもありがたい情報でした。僕も加入して老後に少しでも備えようと思います。
特に「小規模企業共済」は少額の支払いで割とお得なリターンが見込めますので、自営業で知らない方はチェックしてみてください。
「確定拠出年金」は基本的に老後の年齢になるまでお金を引き出せませんので、現状お金がない人にはちょっと厳しいかも知れませんが、こちらもチェックしてみてください。税金対策にもなります。
その他にも
この本のメインの部分は「自営業のお金について」です。
お金の不安は常に付きまとってきますが、本でも書かれていた通り「現状の収支から老後の蓄えまでをすっきり整理して計画してみる」のが良さそうです。
これから必要なお金を整理してみると、将来の「なんとなくの不安」がなくなります。
必要なお金がわかれば、明確に行動をせざるを得なくなるそうです。
まとめ
正直なところ、著者の上田さんのようにバリバリ稼いでいた時期すらまだない僕ですが、もっと真剣にお金のことや老後について考えようと思いました。
う〜ん。今の僕って色々と結構やばいな ^^;
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