貴志祐介さんの長編小説「ダークゾーン」上下巻の感想記事です。
2013年発行。
発売された当時はハードカバーで購入して読みましたが、本の読み放題サブスク「Kindle Unlimited キンドルアンリミテッド」に登録されていたので、再度電子書籍で読んでみました。
ジャンルが難しいですがSF&ダークファンタジーみたいな感じです。
将棋のようなルールでリアルなバトルを繰り広げます。駒を模したモンスターの描写がグロテスク!
小説「ダークゾーン」のざっくりあらすじ
小説「ダークゾーン」のネタバレをしない程度に内容について触れています。
主人公はプロの棋士を目指す大学生。
ある日目覚めると真っ暗な空間の中で知らない場所に。
そこには自分も含めて18人の味方がいて、それぞれがゲームで登場するようなモンスターばかり。
主人公が王として17名の駒を命令して、同じ軍勢の敵と戦うことに。
仮想空間「ダークゾーン」(長崎の軍艦島をモデルにしている)を舞台に、リアル将棋バトルが展開する。
みたいな話です。
時間が経過したり味方の駒が敵の駒を倒すとポイントが加算。将棋の駒のように成ります(昇格して強力になる)。
何回戦か戦いを行いますが、1回戦が終わるごとにリアルな現実の回想シーンが入る、という内容です。
小説「ダークゾーン」は面白い?つまらない?
小説「ダークゾーン」は面白い?つまらない?駄作?など色々と感想があると思います。
僕の個人的な感想としてはまあまあ面白いという感想です。
話の設定自体は著者の小説「クリムゾンの迷宮」に少し似ているようにも思います。そういう点で考えると「クリムゾンの迷宮」の方が明らかに面白いです。
個人的にはちょっと物語が長すぎて、中だるみしている感じはしました。
終盤はきちんとわかりやすく終わるので、全体を通して考えると面白い作品でした。クリムゾンの迷宮と比べてしまって少し評価が落ちる感じです。(上から目線で偉そうですいません)
まとめ
この作品の世界では3時間ごとに月明かりと漆黒の闇が交代します。
ほとんど明かりがない状況での物語なので、想像しながら読み続けると、もうほんと闇なんですよね。しかも登場するモンスターたちがリアルでグロテスク!
好き嫌いは分かれそうな作品かなと思いますが、貴志祐介さんの作品が好きな方はチェックしてみてください。
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